フィジカルトレーナーとして運動指導をお仕事としている私、お陰様でバリバリ動ける体を持っています。しかしこれは、仕事をしているから必然的に作られた体ではなく、努力して手に入れた体です。過去に全国規模の陸上競技大会で何度か優勝しましたが、その時はもちろん死ぬほど体作りに励みましたし、そのあと社会人になって結婚、妊娠、出産を経て失った動ける体をまた、作り直しました。まだまだ手のかかるチビ達を育てる今、つくづく思います。「あぁ、動ける体でよかった」と。子育てに、動ける体は必要不可欠です。親が動けなければ、子育てを全うすることができないのではないかと感じます。私はフィジカルトレーナーとして、多くの人の動ける体作りをサポートしたい。なぜなら、動ける体が人生を豊かにすると信じているからです。痩せたい、モテたい、綺麗になりたいと、見た目の変化を目的としてトレーニングをする人はたくさんいますが、私はもっと多くの人に、動ける体を目的にトレーニングを始めて欲しいと思っています。動ける体なぜ必要か、二児の母として感じることを書きます。
母は、よく動く
まず、母ならわかると思いますが、よく動きます。いや、動かされてる。(笑)炊事、洗濯、掃除に加えて乳児期の場合赤ちゃんが泣いては駆けつけ、抱っこ。ゆさゆさ泣き止ませ、寝たかと思って布団に寝かせた瞬間また泣いて。泣いていない時も、変な物触ったり口に入れそうになったら駆けつけて。家事も思うように進められないから、もうおんぶしちゃえ!と四六時中おんぶ。常に軽めのウエイトトレーニングかよ。乳児期が過ぎると行動範囲は広がり道路に飛び出しそうになる、スーパーで逃走する、公園で走り回る日々、子供を追いかけ回す。自我が芽生えた”やりたがり精神”は余計な仕事を増やしてくれる。怪我や病気も増えて、どんだけ病院行けばいいのよって。一息つく間もなく、気が付けばもう寝る時間。気が付けば朝。枕に頭を着けた瞬間に寝ちゃうよね。子供より先に寝ちゃいます。このような日々の忙しさには、筋力よりも体力が重要であり、産後の母たちは日常生活の中で少しづつ体力を高めていきます。多くの母たちが子供を立派に育て上げていることからも、わざわざ動ける体作りに力を注ぐ必要はないと思う人もいるでしょう。しかし、日々の生活の中で突如として起こり得る緊急事態時には、子供の命を守るための動ける体が絶対必要になるのです。
不運から命を守る
子供の死因に多いのが「不慮の事故」。不慮の事故に遭遇する危険は、日常生活の至る所に潜んでいます。交通事故、溺没、転落、火傷。このような事故を防ぐには、まず危機管理能力を身に付けて注意深く行動することが必要となりますがどんなに注意深くても、親が素晴らしい教育をしていても、ちょっとした気の緩みや偶然の重なりによって、誰にでも事故に遭遇する可能性はあります。そのような防ぎきれない事故に遭遇するのは突然のことであり、まさに不運としか言いようがありません。が、しかしもしかしたら、動ける体によって救える命もあるのかもしれません。
ロケットランチャーを止めろ
二児の母として、子育て真っ只中の私。実際に、動ける体のお陰で子供の命を失わずに済んだということが何度かあります。全てが「飛び出し」でした。何を隠そう長男は知的障害児であり、コミュニケーションがうまくとれません。5歳になった今でも言葉は喋れず、危険の理解もまだまだ未熟。故に外出時は常に目を光らせていなければなりません。もちろん車が通る場所は手をつなぐ、つながないと、無理。でも公園内では野放しにする。彼との距離を常に5mくらいで保ちながら。こんなにも厳重警戒態勢でいるのにも関わらず、何度も危険に遭遇したのには訳がある。彼はとにかく、足が速い!力も強いし瞬発力もある。素晴らしい能力を持っている。だけどそれが、危険を生む。制御不能なロケットランチャー的な。(笑)
まさに奇跡の200M完走
道路から200m以上離れた公園内で遊んでいた時でした。いつも通り、5m程度の距離を保ち目を光らせながら遊んでいると、突然、走り出した!!!
しかし突然走り出すのはよくあることで。少し走ったら止まるかな、道路まで遠いしな。なんて思いながら5mの距離感で追いかけていたら…全然止まんねぇ!!!!!道路まで50mを切ったくらいで、これはまずいかも!と思い、パワー全開の母。超必死です。公園でこんなに全速力な母は絶対にいない。それくらいフルパワーで走りました。なのに!ほんとになかなか追いつかなかった!!びっくりした!自分の衰えと彼の走力に。トータル200m。死ぬ気で走って追いついたのは、車道まで2m地点。まさに、ギリギリでした。もし私が200m走り切れる走力がなかったら、筋持久力がなかったらもし私が突然の猛ダッシュに耐えきれない体だったら・・・想像するとぞっとします。本当に、日頃鍛えておいてよかったと心底思った瞬間でした。
緊急事態の可能性
私の場合、動ける体が危機の回避に役立ったのは「飛び出し」時ばかりでした。しかし、それ以外にも子供の命を守るべき場面に遭遇する可能性は大いにあると思います。地震や津波の災害時や、事件に巻き込まれた時「飛び出し」以外の事故などでも、動ける体は子供の命を守ることができるかもしれません。
まとめ
いざと言う時にとっさに動ける体は、愛する我が子の命を守る盾となります。アスリートになれと言うわけじゃないけれど、動けないより動ける方が絶対いい!自分のためにも家族のためにも、動ける体は母にマストです!動ける体づくりと同様に、危険回避のために大切な<安全な環境づくり>。我が家は二人とも幼児期に、ドアに指を挟んで怪我してます・・・。コレ、もっと早く知りたかったーーー↓↓
1年間に約100人が、ドアに挟んで指を切断しています!!事故が起きてからでは遅いのです。【はさマンモス】が指を守ります!!
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