パーソナルトレーニングは、もはや大人だけのサービスではありません。現在、子供を対象としたパーソナルトレーニングを行うところが増えてきております!
「子供には運動させたいけど、パーソナルトレーニングって一体・・・?」
そんな疑問を抱く親御さんへ、子供のパーソナルトレーニングについてお伝えしていきます。
どんなことをするの?
パーソナルトレーニングとは、トレーナーとマンツーマンで行うトレーニングのこと。それは大人でも子供でも変わりません。マンツーマンの指導中は、トレーナーはクライアントだけに注目しています。指導内容もクライアントに合わせたメニューとなっているため、まさにクライアントのためだけの時間となります。
トレーニングの内容
クライアントの希望、目的に合わせたトレーニングメニューをトレーナーが準備します。「こんな技能を高めたい」「苦手な動作を克服したい」というピンポイントなオーダーはもちろん、「体力を高めたい」「運動能力を高めたい」というようなざっくりとしたオーダーにも対応することができます。目的を達成できるまでの時間は人それぞれではありますが、トレーナーはクライアントの事だけを考え、効率的な方法を探り続けます。
トレーニングの強度や頻度も、クライアントの希望や目的に合わせて、保護者も含めて相談しながら決めていきます。クライアントが子供の場合は特に、その時の心理状態等がトレーニングの質を変えてしまう可能性がありますから、トレーナーはクライアントのモチベーションを保つための工夫を凝らす必要がありますし、トレーニングの質を保つために急遽メニューを変更する場合もあります。
トレーニング60分間の流れ(一例)
1.アイスブレイク5分
2.ウォーミングアップ10分
3.メイントレーニング30分
4.クールダウン10分
5.フィードバックやミーティング5分
各種クラブや教室と何が違う?
今まで、「子供にスポーツを習わせたい」「子供の運動能力を高めたい」と思った時に思い付くのが、スポーツクラブや教室などへの加入でした。そんな中で最近注目されている子供のパーソナルトレーニング。”運動指導”という意味では変わらない両者ですが、実は全く正反対の性質を持っているのです。
人数
大抵の各種クラブや教室では、複数の子供に対して一斉指導を行います。子供の人数によっては、指導者も複数となることがありますので、常に誰かの声が飛び交うような賑やかな雰囲気となります。
対してパーソナルトレーニングはマンツーマンで行いますので、子供とトレーナー、保護者を含めても計3人程。全体的に静かな雰囲気の中トレーニングを行います。
内容
人数の多い各種クラブや教室では基本的に一斉指導となりますので、複数人が同じ内容のトレーニングを同時に行っていきます。時には、順番を待つ時間があったり、観戦をする場面もあるでしょう。またメニューは全体で決まっているので、メニューが自分の希望や目的に合わない場合もあります。
しかし複数人いるから成り立つチームプレーや、仲間と一緒にトレーニングを行うことができるため、楽しさや面白さを感じたり、闘争心や協調性を高めることができます。
仲間がいないパーソナルトレーニングの場合、それらを得ることは難しいでしょう。比較的子供が喜ぶチーム戦などのゲーム要素の高いトレーニングはできませんので、少し退屈に感じる子もいるかもしれませんね。
ただし全てがクライアントに合わせられるので、かなり効率的に能力を高めることができるでしょう。気が散る必要もなく集中力が高まるので、より理解を深めながらトレーニングに取り組めます。苦手の克服、ピンポイントな技能の向上にはとても有効的です。
場所
各種クラブや教室は、複数人で体を動かせる広いスペースが必要です。種目や人数によって、公共の施設や一般のスタジオを利用したりと様々です。拠点となる場所が決まっていて、そこにメンバーが集まって活動するのが一般的でしょう。仲の良い友達がいれば、乗り合わせて行くこともできそうです。
一方パーソナルトレーニングでは、そこまで広いスペースが必要ありません。トレーナーの形態によって、トレーナーの所属する施設へ通ったり、トレーナーがクライアントの自宅へ出張する場合もあります。広いスペースの必要性はそこまでないので、場所の自由度は高いと言えます。
料金
各種クラブや教室では、月謝制やチケット制を用いるところが多いです。月謝は地域や種目によっても異なりますが、6000円前後が一般的であり比較的リーズナブルに加入することができます。施設料等も含まれている場合が多いでしょう。
それに比べてパーソナルトレーニングはやや値が張ります。月謝制やチケット制、コース制と様々ですが、各種クラブや教室の料金に慣れている人には抵抗を感じるような料金かもしれません。1回当たりが4000円~5000円程度の設定が多く、別途出張費がかかる場合もあります。マンツーマン指導には、それだけの価値があるのです。
指導者
同じ”運動指導者”ではありますが、指導者の性質にも異なる傾向があります。
各種クラブや教室では、そのスポーツ種目のエキスパートが指導者となるケースが多いので、「~ライセンス〇級」「~道〇段」「~認定コーチ」というような肩書が多くみられます。専門的な知識や経験を持っているため、よりスポーツ種目に特化した指導を受けることができます。
一方パーソナルトレーニングでは、あらゆる希望や目的に対応する必要があるため、幅広い知識を備えた「~認定パーソナルトレーナー」という資格を持つ者が多いです。オーダーメイドのメニュー作成のため、事前のカウンセリングから評価まで、あらゆる視点で指導を行う必要があります。
どんな子供に向いている?
・いつも大勢に囲まれている子
・苦手な動きを克服したい子
・限定的に高めたい子
・いつも遅れをとってしまう子
・人が多いのが苦手な子
・うるさいのが苦手な子
・注意散漫、気が散りやすい子
・目的がはっきりしていない子
・人に合わせるのが難しい子
いつも大勢に囲まれている子/人が多いのが苦手な子
対照的な二つですが、両者においてメリットがあるでしょう。いつも大勢に囲まれている子は人に馴染むのが上手な分、普段大勢の中に埋もれている可能性があります。埋もれてしまって本来の能力を発揮できていないのなら、マンツーマンで能力を引き出してもらうのが良いかもしれません。
逆に大人数に苦痛を感じるほど、人が多いのが苦手な子は、無理をせずに安心して取り組めるパーソナルトレーニングが向いています。トレーニングの質を保つために、心理面の対策、改善は必要不可欠です。
限定的に高めたい子/目的がはっきりしていない子
「この能力を高めたい」「この力を強くしたい」「この動きが上手くなりたい」とうように目的がはっきりしている子には、間違いなくパーソナルトレーニングをお勧めします。オーダーメイドのメニューなので無駄がなく、効率的に目的の達成に近づきます。
逆に目的がはっきりしていない子にも向いている理由は、トレーナーが目標や方向性を提案してくれるからです。自分ではわからなかった苦手な動作や弱い能力、得意な動きや強い能力を客観的に見極めてくれるので、迷うこともあまりなく無駄のない時間を過ごすことができます。
まとめ
パーソナルトレーニングは、各種クラブや教室よりも料金がお高い分、その子にとって有意義で手厚い指導を受けることができます。柔軟な対応が可能なので、幅広いタイプの子供達に有効で、障害のある子を対象としたパーソナルトレーニングも増えてきています。
もちろん各種クラブや教室に通うことで得られる能力もたくさんありますので、何を優先するか、何を目的とするか、子供にとって良いのはどちらなのかをよく考えて、選択してみてください。
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