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姿勢改善や尻トレ効果アップも!骨盤を整える方法②~温めて緩める~

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前回の、骨盤を整える方法①では、骨盤の解剖学的知識や骨盤と筋肉との関係をお伝えしました。骨盤が前傾したり後傾するには、筋肉の硬化や弱化が大きく影響するということが理解できたかと思います。

さて続いては、実際に改善を図るにはどうしたらよいのか。

まずは筋肉の硬化に対するアプローチ法をご紹介していきましょう。

筋肉の硬化とは

骨盤の傾きに大きな影響をもたらす「筋肉の硬化」ですが、硬化とは一体どのような状態なのでしょうか。

出典:インナーマッスル・トレーニング ~深層筋を鍛える方法~

重たい買い物袋を持ち上げる時に腕にできる力こぶ。あれは腕の筋肉が肘を曲げるために、筋肉を収縮させることによって現れます。筋肉が収縮した力こぶの部分を触ってみると、脱力している通常時と比べて硬くなっていることがわかります。

筋肉は、力を入れる=収縮しようとする時に硬くなるのです。

この硬くなった状態が続く、つまり筋肉が収縮しっぱなしの状態になると、筋肉中の毛細血管も同時に収縮してしまい血行が悪くなります。また筋肉が働くにはエネルギーが必要ですので、血行不良でエネルギー不足になれば筋肉の伸縮機能はさらに低下してしまいます。これが筋肉の硬化です。

筋肉に力が入り続ける→収縮しっぱなし→血行不良→機能低下→硬化

血行を良くする

この硬化を改善するためにはまず、血行を良くして筋肉がスムーズに働ける環境をつくることが大切です。

寒い時期、体が冷えると人間は体温を保つために、自発的に熱を生み出そうと筋肉を収縮させます。この時同時に、筋肉中に張り巡らされている血管までもが収縮されてしまうので、血行が悪くなってしまいます。

反対に暑い時期に体が熱くなると、人間は熱を体の外に放出するために、血管を拡張し血液の流れを良くします。

ですから血行を良くするためには、体を温めることがとても効果的なのです。

体の外から温める

硬化した筋肉は収縮しっぱなしで機能が低下しているので、自発的に熱を生み出すことが困難です。部分的に温めるには、外的に温めるのが手っ取り早いです。温湿布を貼ったり、お風呂につかったり、重ね着をしたり。どれも手軽に取り入れることができますが、体の芯まで温めるには少し時間がかかるかもしれませんね。

体の中から温める

手軽に体を温める方法としては、温かい物を食べたり飲んだりするのも良いでしょう。温かい物を直接体内に取り込むので効果は早いのですが、消化されて排泄物として出てしまうと物質はほとんど残らないので、持続性はあまりありません。また硬化した筋肉の血行が良くなるかは、正直微妙なところでしょう。

全身を使って温める

血液は、心臓というポンプによって全身に送られています。心臓がたくさん動けば血液もたくさん循環されますから、心拍数が上がれば血行も良くなると言えます。心拍数を上げるには、酸素を多く取り込む必要のある全身を使った運動を行うのが効果的。低負荷であればランニングやスイミング、高負荷であればHIITやウエイトトレーニングなどが挙げられます。

運動した後は、その負荷に高さによってダメージを受けた体を回復しようとする働きが起こります。そのため、負荷が高いほど運動した後も血行の良い状態が持続すると考えられます。

しかし今回の目的は硬化した筋肉へのアプローチ。既にストレスがかかっている筋肉に対して高負荷を与えるのは危険です。筋肉が高負荷に耐えられず、筋肉を支える腱や靭帯などにダメージが広がり重大な怪我を招く可能性もあります。

ですからまずは、低負荷による全身運動から始めていきましょう。

動的ストレッチ

「ランニングやスイミングで血行が良くなるのはわかっているけど、走るのも泳ぐの苦手。準備するのも面倒だし、長い時間運動するのは疲れちゃうー(´Д`)。」

そんな人にオススメなのが、手軽にできるストレッチ!

しかし今回オススメするのは、皆さんがストレッチと聞いてパッと思い浮かべる静的ストレッチではなく、動的ストレッチの方です。

なぜ動的ストレッチ?

動的ストレッチとは、漢字の通り「動きながら行うストレッチ」のことです。床の上で座ったり、寝そべりながらゆっくり筋肉を伸ばすのではなく、立った状態で全身をダイナミックに動かして筋肉を伸ばします。

心と体を落ち着かせるゆったりとした静的ストレッチは、一般的に運動後のクールダウンとして用いられますが、動的ストレッチは運動前のウォーミングアップとして用いられます。ダイナミックな動きは血行を良くすると共に、低負荷ではあるものの筋肉を強制的に伸縮させますので、動ける体の準備運動に最適なのです。

ウォーミングアップに用いられる動的ストレッチですが、その後運動をしなかったとしても、日常的に取り入れることで動きやすい体が持続しますので、運動が苦手な方や忙しくてできない方にもとてもオススメです。

骨盤を整えるための動的ストレッチ

動的ストレッチは動かし方によって効果も様々。今回の目的は骨盤を整えることなので、まずは骨盤を整える方法①からアプローチするべく筋肉をピックアップ!

硬化した場合に骨盤を前傾させる可能性のある筋肉
小腰筋、大腰筋、腸骨筋、大腿筋膜張筋、縫工筋、恥骨筋、大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋、大腿直筋
広背筋、腰方形筋、腰腸肋筋、胸最長筋、多裂筋

硬化した場合に骨盤を前傾させる可能性のある筋肉
腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋
大殿筋、中殿筋、小殿筋、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋
「こ、こんなに!?(;゚Д゚)」

と思ったあなた、安心してください!この筋肉の数だけストレッチをやらなくてはいけないわけではありませんよ。この筋肉達は単体で働くことはほぼないので、一つの動的ストレッチで複数の筋肉を連動的に動かしていきます。

わかりやすく、大きく分けるとこんな感じ。

硬化した場合に骨盤を前傾させる可能性のある筋肉
股関節の前面、太ももの前面
腰、背中

硬化した場合に骨盤を前傾させる可能性のある筋肉
腹筋
太もも後面、お尻
だいぶザックリな感じになりましたが(笑)、これくらいのニュアンスでストレッチを行っても効果はあると思いますし、この方があまりストレスを感じず続けられるのではないかと思います!

まとめ

さて、いかがでしょうか。

硬化した筋肉には血行を良くするするための行動が大事であり、その中でも動かして温める動的ストレッチをオススメしたいという内容でした。

次回はいよいよ動的ストレッチのやり方を説明致します!思いのほか簡単ですので、是非参考にしてみて下さいね。

姿勢改善や尻トレ効果アップも!骨盤を整える方法①~骨盤を知る~
姿勢改善や尻トレ効果アップも!骨盤を整える方法③~動的ストレッチ~トレッチ~

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