こんにちは!
Rient髙田です。
NSCAセミナーで学んだことシリーズ③です。
シリーズ①、シリーズ②と筑波大学准教授の谷川先生の講話で学んだことを書きました。
今日は作新学院大学経営学部スポーツマネジメント学科准教授の小林先生の講話についてです。
小林先生は、こどもの運動能力についてお話されました。
昔よりも体格がかなり良くなっているにも関わらず、まだまだ体力・運動能力の低下が問題視され続けている現代っ子。
肥満率は北関東以北の道県が上位を占め、群馬県ではこどもの肥満率は平均を上回っているようです。
その中でも低迷を続ける小中学生全国体力テストのボール投げの記録を講話のメインテーマとし
ボール投げの記録を伸ばす試みについてお話されておられました。
印象に残ったことを中心にざっくり書いていきます。
よく「ボールが飛ぶ人は肩が強い」とか言いますよね。
確かに肩が強い人、いわゆる肩の靭帯や筋肉がしっかりしている人は、していない人よりも大きな力を生み出せるのでボールが遠くに飛びます。しかし、肩自体が強くても飛ばない人や、そこまで強くないけど飛ぶ人も中にはいます。
ということは、ボールが飛ぶのは肩が強いだけではないんですね。
小林先生の実験の結果
ボールを投げる際、手の力や腕の力はほとんど影響されないそうで。
影響するのは肩の力と、体幹から肩へ伝わる力なんだそうです。
要するに体の使い方です。
腕だけ動かして投げている人は飛びませんが
体全体を使ってボールを投げている人は飛びます。
体の正面を投擲方向に向けているのは、体全体を使えていません。
投げる時に体ごとボールを後ろに引ける人は体全体を使えています。
体幹の回転動作です。
そしてそれができる人は、そうやって投げられる人を見たことがあるか
そうやって投げると遠くに飛ぶと知っている人です。
どちらも経験です。
友達とボールを投げて遊んだことがある、パパとキャッチボールをしたことがある。
経験によって、体の使い方を学びます。
ですから現代っ子がボールを遠くに飛ばせられないのは
昔の子よりも経験がないからなのです。
- ボールを思いっきり投げられる場所がない
- ボール遊びより玩具やゲームで遊ぶ方が多い
- 両親が忙しくてキャッチボールをする機会もない
など、理由は様々ですが、とにかく色んな運動経験をさせてあげることが必要だと感じます。
かけっこ教室がブームですが
私はボール投げ教室の方がやりたいし、やるべきではないかと思ってしまします。
小林先生の話からだんだん持論になってきてしまいましたが
自分がやりたい、やるべきだと思っていることが間違っていないと実感できる
ありがたいお話でした。
ボール投げ教室やったら、誰か来るかなぁ?笑